夏土用とは?季節の変わり目を健やかに過ごす養生法|中医学で整える心・体・氣

「最近なんとなく疲れが抜けない」
「食欲が落ちる」
「気持ちが落ち着かず、考えすぎてしまう」
そんな不調を感じている方は、夏土用(なつどよう)の影響を受けているかもしれません。
中医学では、季節が移り変わる時期は、心と体のバランスが崩れやすい大切な期間と考えられています。
今回は、夏土用とは何か、そしてこの時期を元気に過ごすための養生法をご紹介します。
夏土用とは?
「土用」と聞くと「土用の丑の日」を思い浮かべる方も多いかもしれません。
実は土用は夏だけではなく、春・夏・秋・冬、それぞれの季節の終わりに約18日間ある期間を指します。
中医学では、この土用は「次の季節へ心と体を整える準備期間」。
自然界も、人の体も、季節の変わり目には大きくエネルギーが切り替わります。
そのため、無理をしたり予定を詰め込みすぎたりすると、体調を崩しやすくなる時期でもあります。

土のエネルギー「土」はすべてを受け入れる存在
五行では、土用は「土」のエネルギーに属します。
土は大地そのもの。
木も花も動物も、すべてを優しく受け入れ、栄養を与え、新しい命を育てます。
どんなものも否定せず受け止め、必要なものへと変化させる。
そんな包容力と安定感が、土の持つエネルギーです。
私たちも土のエネルギーが整うことで、
- 心がどっしり安定する
- 周りの人を受け入れられる
- 環境の変化にも柔軟に対応できる
そんな状態へ近づいていきます。

夏土用と深く関わる臓器「脾」と「胃」
中医学では、夏土用は脾(ひ)と胃が主役の季節です。
現代医学の脾臓とは少し意味が異なり、中医学でいう「脾」は、
- 消化・吸収
- エネルギーを作る
- 水分代謝
- 気を巡らせる
とても重要な働きを担っています。
胃腸が元気であることは、体だけでなく心の安定にもつながります。

夏土用に現れやすい心の状態
中医学では、臓器と感情は深くつながっていると考えます。
脾と胃が整っていると…
- 心・言葉・行動が一致している
- 嘘がなく、自分らしくいられる
- 人を受け入れられる
- 変化を柔軟に受け入れられる
- 心に安心感や安定感がある
まるで大地のように、どっしりとした心で毎日を過ごせます。
脾と胃が弱っていると…
反対にエネルギーが不足すると、
- 考えすぎる
- 悩み続ける
- 決断できない
- 落ち着かない
- 嫉妬やねたみ
- ひがみ
- 本音を隠してしまう
といった感情が出やすくなると言われています。
「最近、なんだか考えすぎて疲れる…」
そんな時は、心だけではなく胃腸から整えることも大切です。

夏土用におすすめのアロマブレンド
季節の変わり目には、心を落ち着かせ、地に足をつけるような香りがおすすめです。
今日の低空アロマのレッスンでは下記3つをブレンドした香りを小さなロールオンに入れて生徒さんにプレゼントしました。
ベチバー
「大地の香り」とも呼ばれる精油。
深く根を張る植物のように、心を安定させ、グラウンディングを助けてくれます。
癖がある香りですが、色々なブレンドアロマのアクセントにも実はよく使われている香りです。
ラベンダー
ベチバーの重厚な香りを優しく包み込み、心身の緊張を和らげます。
忙しくなりがちな土用に、深いリラックスを与えてくれる香りです。
フランキンセンス
古くから神聖な儀式にも使われてきた精油。
呼吸を深め、心を静かに整え、今この瞬間へ意識を戻してくれます。
瞑想にもお勧めの香りです。
この3つをブレンドすると、心が穏やかになり、大地にしっかり根を張るような安心感を感じられるでしょう。

夏土用の養生法
土用は「頑張る季節」ではなく、「整える季節」。
次の秋へ向けて、少しペースを落として過ごすことがおすすめです。
1. 呼吸で熱と湿気を外へ出す
夏の間に体へ溜まった熱や湿気を、深い呼吸とともにゆっくり手放しましょう。
ヨガやストレッチで呼吸を深める時間を作るのもおすすめです。
2. 冷たいものを摂りすぎない
暑い日は冷たい飲み物やアイスが欲しくなりますが、摂りすぎは胃腸を弱らせます。
できるだけ常温や温かい飲み物を取り入れ、胃腸を冷やしすぎないように意識しましょう。
3. 胃腸にやさしい食事を心がける
消化の良い食事をゆっくり味わいながら食べることも大切な養生です。
暴飲暴食を避け、胃腸を休ませることで、心も自然と落ち着いてきます。
4.「う」のつく食べ物を取り入れる
夏土用といえば「土用の丑の日」にうなぎを食べる習慣が有名ですね。
これは、暑さで体力が落ちやすい時期に栄養を補い、元気に夏を乗り切るための先人の知恵と言われています。
実は、夏土用には「う」のつく食べ物を食べると良いという言い伝えがあります。
例えば、
- うなぎ
- 梅干し
- うどん
- 瓜(きゅうり・冬瓜・かぼちゃなど)
などがおすすめです。
もちろん、毎日うなぎを食べる必要はありません。
大切なのは、胃腸に負担をかけず、消化の良い食事を心がけながら、季節の恵みをいただくこと。
旬の食材を味わい、自然のリズムに合わせて過ごすことも、中医学では大切な養生のひとつです。

夏土用は「立ち止まる勇気」を持つ季節
私たちはつい、「もっと頑張らなければ」と思ってしまいます。
でも、自然は一年中同じスピードでは動いていません。
春は芽吹き、夏は成長し、土用で整え、秋に実り、冬に休む。
人も自然の一部です。
だからこそ、夏土用は新しいことへ無理に挑戦するよりも、一度立ち止まり、自分自身を整える時間を大切にしてみてください。
心・体・氣が整うことで、きっと次の季節を軽やかに迎えられるはずです。
SUNNY YOU Yoga Studioでも、季節に合わせたエアリアルヨガやアロマを取り入れながら、自然と調和する暮らしをお伝えしています。
今年の夏土用は、自分自身の土台を育てる時間にしてみませんか?

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